ご飯を入れない自家製甘酒


麹甘酒は、「飲む点滴」と言われ、酒という字が入ってい流にも関わらずノンアルコール。
赤ちゃんでも妊婦さんでも飲めます。
子どものころ、酒粕で作った甘酒のクセがどうにも好きになれず、甘酒と聞いただけで絶対飲まないゾっ!と拒否反応を示したまま大人になっちゃった人がときどきみられます。
大人になったある日、米麹で作ったあま〜い甘酒を飲んで、えっ!これが甘酒っ!?と今までの認識が覆され、今さらながらそのおいしさに気が付くということがままあります。
麹の甘酒は飲みやすくおいしいんです。
甘酒には、酒粕で作るもの、米麹で作るものがあったんです。
ここでは数時間で作るあま〜い自家製麹甘酒の作り方を紹介し、腸内環境を整え、内側からキレイになってやる!というレメディです。

元気のいい米麹を探す

まず、あま〜い麹甘酒を作るにはまず、元気のいい米麹を探すことから始まります。
麹甘酒を作るとき、米麹にご飯を加え、デンプンを分解させる方法が主流です。
しかし、米麹が元気であれば、ご飯は不要です。
そのためおいしい、おいしい、あま〜い甘酒を作るには、どこのスーパーでも売っている米麹というよりは、味噌や日本酒の名産地にある麹屋さんの麹を使うと極上で失敗するストレスのないものが作れます。
麹を購入するときは、まず「製造者」を確認し、元気のいい米麹を選んでください。

ご飯を入れずにあま〜い麹甘酒を作る

【材料】
米麹    250g
水     750cc *米麹の3倍量くらい


材料はシンプルでたったこれだけ。
米麹と水を 1:1 にしてもいいですが、ドロドロのおかゆのような甘酒に仕上がります。
もちろん水などで割って飲んでもいいんですが、初めから3倍量の水で作れば、それでもトロッとしており、飲みやすくほかの食材と混ぜておいしく使えます。

【作り方】
水量はだいたい3倍量でOK!
それより、雑菌が入らないことに注意!
【作り方】
  • なべを煮沸消毒し、米麹と水を入れて米麹の粒をバラバラに攪拌する
  • 温度計を使って、55〜60℃*になるようにゆっくり温める
  • ジャーやTHERMOSなどに入れて数時間、保温する
  • 数時間後、甘みが出れば完成
  • ハンドミキサーで滑らかにする ⇨ 米麹酵母にはこれを使用!!
  • 冷蔵庫に冷やしてから飲む

* 60℃以上にすると麹菌が死滅して酸っぱくなります。
また、50℃以下だと分解が進まず甘くありません。

数時間適温で保温した状態

水を加えて沈み込んでいた米麹は、数時間保温してフタを開けると、お茶漬けのようになっています。
ちょっとお味見をして甘ければ成功!
このままで飲んでもいいですが、ツブツブが気になるようであれば、これをミキサーにかけて滑らかにするとクリーミーで飲みやすくなります。

ミキサーにかけ、煮沸消毒した瓶に入れた状態

ミキサーにかけたら煮沸消毒した保存容器に入れます。
トロッとした甘酒の甘みは、ご飯は入れてませんが、米麹のデンプンが分解したもの。
腸内にある善玉菌のエサとなるため腸内環境が整います。


これだけでも十分おいしいですが、アレンジ甘酒のご紹介です。

【ビーツの甘酒】
ビーツの甘酒

第1のオススメは、「飲む血液」と「飲む点滴」のコラボ、奇跡のジュース。
ポリフェノール満載の鮮やかな赤は、「飲む血液」と言われるビーツの赤で、栄養価が高く、体内のサビを取る抗酸化作用でアンチエイジングが期待されます。
ビーツを食べ過ぎたり飲み過ぎると、体質によってはオシッコが濃い色になったり、赤っぽく見えることがありますが、「飲む血液」を飲んだからと言っても血液ではありません。

【材料】1人分

ビーツ     60g 
姫リンゴ    1個 (約60g)
自家製甘酒 140cc
オリゴ糖 大1

【作り方】
  • ビーツ、姫リンゴは皮付きで生のまま、荒く刻む
  • ほかの材料とともにミキサーで攪拌する

ビーツは、茹でたりオーブンで焼いてから使用してもいいですが、せっかくの「赤」が流れてしまってはもったいないので、生がオススメ。
また、オリゴ糖の代わりにハチミツもオススメですが、オリゴ糖は、難消化性糖質で、消化酵素では消化されず、腸内善玉菌を増やす効果があるため効果が期待できます。

【ザクロ酢とキウイの甘酒】
ザクロ酢とキウイの甘酒
【材料】1人分

キウイ    1/2個
ザクロ酢 大1
自家製甘酒  160cc
オリゴ糖   大1

【作り方】
  • キウイの皮をむき、荒く刻む
  • ほかの材料とともにミキサーで攪拌する

内臓脂肪の改善に役立つとされる酢、中でも

ザクロは、伝統的に薬として、古代ギリシャ神話やローマなどでもその神秘的なパワーによって重宝されてきた宝石のような果実です
抗酸化作用が赤ワインや緑茶の3倍以上と言われ、腸内の抗炎症作用や高血圧の改善が期待されています。
しかし、なかなか市場ではお目にかかることがありませんが、「ザクロ酢」という形でなら身近な食材として入手可能!
ここでは、ビタミン、ミネラルが豊富なキウイと合わせてみました。

力むことなく甘酒を取り入れて、心地よい腸内環境作りに努めましょう。