そば打ち vol.1 -道具-

こね鉢、のし板、めん棒2本

そばは、ビタミンB1、B2、ルチン、タンパク質など豊富な栄養素を有する日本食で、中でも抗酸化作用が強いポリフェノールの一種である「ルチン」の働きが期待できます。
毛細血管を強化したり、血圧を下げる効果やビタミンCの吸収を助ける働きがあり、そんなそばを自分で打てるなんてすっごいことです。
そば打ちを自己流でやる方もいるでしょうが、気温、湿度、温度などあらゆる要因に左右されながら、それを補正しつつ打つ技術はあまりにも奥が深いため、そもそもどこかで教わることから始めるという人がほとんどでしょう。
正直、教わっても教わってもなかなか技術の習得は難しく、先は見えません。
しかし、一度教わったら一過性ではなく、思い切って道具に投資し、打つぞ!そして、そば打ち技術を身に付けちゃうぞ、と誓えば、流石にそば打ちの道具が埃をかぶることはないかもしれません。
ところが、こね鉢はさることながら、のし板もめん棒も家庭でしまっておくには標準サイズとな言い難く、購入に勇気が要ります。

そば包丁

まず、巨大なのし板があれば、まな板なんて必要ないじゃん、のし板で切っちゃえばいい!という気がします。
しかし、のし板でそばを切ると、のし板の表面に傷がつくため、そばがのせなくなってしまいます。
大きめのまな板は必要です。
包丁となると家庭用の一般的な包丁で切ろうとすると、生地を折りたためば厚くなるし、切れる長さにと短くするとどうにもそばの体裁から外れてしまい、どうしてもそろえたい道具のひとつです。
ちなみに、生ハム用の細長い包丁で挑戦してみましたが、グニョグニョに包丁がしなってしまい無理でした。。。
片付けでおく場所に頭を抱えてしまうこね鉢は、どうにかなるべく小さめを選びたいところ。
ところが、どうせそんなに大きな玉を扱わけないだろうと小さめにしてしまうと、ちょっと大きめの玉を打つときに、意外とこねられず、結局、買い換える羽目になり、ますますしまう場所に困窮してしまいます。
逆に大きめのこね鉢では小さな玉はこねづらいというのも事実。
どの程度の玉を扱うかをよく見極め、最適な大きさを決めることが大切です。

【道具】1キロ玉用 (中級レベル) 4〜8人前

こね鉢   直径48cm
のし板   90 X 80 X 2.1cm
めん棒   90cm 2本
そば包丁
こま板

このほか、水量カップ、はけ、粉ふるい、ふるい受け、ステンレスボールなどが必要ですが、そば専用でなくても代用可能です。

上記道具でこれ以上の人数分のそばを打つ場合は、玉を1キロ以上に大きくするのではなく、1キロ玉を何度か打つことで失敗を回避することをオススメします。
業務レベルの大きなこね鉢で1.5キロ以上の玉をのす場合は、体力はさることながら全ての扱いに技術が不可欠です。

【道具のお手入れ】

*こね鉢  
濡れ布巾で拭く
*のし板  
濡れ布巾で拭き、くるみをこすりつけ、くるみから出る油でコーティング
*めん棒   
濡れ布巾で拭き、くるみをこすりつけ、くるみから出る油でコーティング
*そば包丁  
濡れ布巾で拭く
*こま板   
濡れ布巾で拭く

【片付け】

おそば屋さんでは、そば打ち専用のスペースがあり、こね鉢はのし板台に格納されています。
そば打ちにハマるのは、ゴルフの打ちっ放しのごとく、ご自身のウンチクを傾けるオジさまが多く、オジさまたちは一旦凝りだすと全力投球するため、そば打ち小屋を建てちゃったり、のし板台を作っちゃったりすることがままみられます。
残念ながら、一般の家庭でのし板台は標準装備できないので、いろいろ悩んだ末、うちではこね鉢、そば包丁、こま板、まな板は、こね鉢が送られてきたときに入っている大きな箱にまとめて入れて、ソファーの背もたれの後ろに立てて見えないように格納しています。
冷蔵庫の上部にはたっぷりとしたスペースがありますが、最近の冷蔵庫の上部は、放熱スペースが設けてあるため、各冷蔵庫の使用に合わせてご確認の上、ご利用ください。   
のし板は、冷蔵庫と壁の隙間に立てています。   
めん棒も同様に冷蔵庫と壁の隙間に立てています。
部屋の壁の幅に十分なスペースがあれば、おそば屋さんのように壁にホルダーを取り付けてめん棒を格納する方がスッキリします。
あえてオブジェとして格納するのもアリですね。