ラブラドール・パピーの食事 – 生後8週間から

海外事情:パピーの購入の仕方

ベルギーでパピーを購入する方法は日本と少し異なります。
日本では、パピーがガラスの向こうにいるペット屋さんで購入することが当たり前ですが、ベルギーにペット屋さんはあってもパピーを販売するペット屋は違法です。
ではイヌを飼うにはどうするかというと、まず自分の環境に合った犬種を調べることから始まります。
その犬種が繁殖されているデーターベースから、4カ月前から現在までに生まれたパピーのブリーダーさんを検索します。
検索結果から個々でブリーダーさんに連絡し、実際、パピーが生まれた環境や母親の様子などを確認しに行きます。
ブリーダーさんは、母犬、父犬の詳細データはもちろんのことファミリー・ツリー、DNA検査の結果などを持っています。
欧州は動物愛護法が厳しく、ブリーダーの資格もさることながら、むやみな交配を推奨せず、ペティグリー (家系、血統) を大切にします。
また、生後8週になるまで母犬の元で育てなければ違法となり、それ以前の引渡しは罰則の対象となります。

13歳で病気で天国に旅立ったイエロー・ラブラドールのペット・ロスに陥ることをひどく怖れ、居なくなって間もなく、いつも座っている場所に幻視が見えたり、階段から降りてくる足音の幻聴が聞こえたり、やっぱりラブラドールだよなぁと足元にもたれかかった体温の幻覚を感じながら検索していたところ、引渡しまじかなチョコラブのブリーダーさん1件がヒットしました。
このブリーダーさんは、自宅に隣接して建てた飼育小屋でパピーが生まれてからずっと24時間、寝食を共にし、フラマン気質からかベッドの横には掃除セットを常備しており汚れや匂いなど一切感じられない清潔極まりない素晴らしいブリーダーさんでした。
8匹のパピーが生まれてから引き渡すまでの成長記録を丁寧に記録してありました。

誕生 (371g) から8週までの体重の推移 (成犬 ♂ 38kg)


このブリーダーさんから連れてきた時点でのパピーの体重は、約6kg。
以下は、6カ月までの食事について説明していただいたものです。

6カ月までの食事

体重6kgの場合、1日のパピー用ドライフードの重量は体重の3.5%を基準にし、1日3回に分けて与える。
6000g X 3.5%= 210g
210g /3 = 70g
1回分70gを温かい湯を加えて柔らかくする。
茹でた野菜や魚のスープを加えてもよい。

注意すること
  • 食事を与えたらすぐにボールを洗う
  • 10分間、置いても食べないようだったらボールを取り上げ、次回の食事まで与えない
  • 常に新鮮な水を用意しておく
  • 下痢をしたときは、すぐに動物病院へ
  • 週に2回は体重を測定し、食事の必要量をチェックする。ラブラドールのパピーの場合、週に1kg体重が増えることも
  • 食後すぐに遊ばせない
  • キャベツ、ジャガイモ、ネギ、ポロネギ (ベルギーでは常用野菜)は、与えない
【生後8 〜 20週 (5カ月)までの食事スケジュール】体重6kgの場合
7:00 - 8:00        ドライフード 70g
12:00               ドライフード 70g
17:00               無糖ヨーグルト 1カップ (約75g) またはクッキー
20:00 - 20:30      ドライフード 70g
*寝る前に、小さく刻んだニンジンまたはりんご (ニンジンは、ハミガキの役割になる)

【生後5カ月〜】
ドライフードに生の野菜を加える。

【生後6カ月〜】

  • 2回食にする
  • 午後には無糖ヨーグルト 1カップ (約75g) またはクッキー
  • 寝る前に、ニンジンを丸ごと1本またはりんご1個
  • 週に2回、ノンオイルのツナ
  • たまごの黄身、スクランブルエッグ

参考までに・・・
ヨーロピアン・ラブラドールは、日本のラブラドールよりうんと大きいです。
日本のラブラドールは、日本の住宅事情に合わせて近年小さめにブリードされているとのことです。
ヨーロピアン・ラブラドールは、生後6カ月で日本の成犬ぐらいの大きさになります。
   ・生後6カ月:最大♂22kg、♀20kg
   ・生後12カ月:最大♂31kg、♀29kg

おやつに与える無糖のヨーグルトは、市販のヨーグルトでいいそうですが、頻繁に与えるため自家製ヨーグルトを与えました。
パピーの頃から与えているヨーグルトとニンジンやりんごのおかげか、めったにお腹の調子が悪くなることはなく育ちました。
お腹の強いワンコは、何かと楽です。